一晩寝かせてあら美味しい♪ オーバーナイト発酵のススメ
「パン Advent Calendar」の7日目担当のサカモトノリコです。
今年の秋ぐらいから手ごねパンを作りだしました。
きっかけは、お友達のみゆっこさんやあわゆきさんの手作りパン写真につられて「私も焼きたてパン食べたーい!」と思ったから。
いちばん最初は、だんなさんが結婚前に買った古いオーブンレンジについていたレシピ本を参考に挑戦してみました。材料を計量してをビニール袋に入れて10分間モミモミ、レンジで発酵...みたいなオーブンレンジの機能を利用した超簡単なパンです。
袋でこねると手も汚れず、焼きたてはふんわりと甘くて美味しくて幸せな香り。
「なんて簡単にできるんやー!オーブンレンジやるやん!!もっと早くにやっとけばよかった」ってな感じで感激を覚え、そこから手作りパンにはまってしまったのです。
そして、パンをちょくちょく焼きつづけて1ヶ月が経過したころ、電気代の請求に軽く衝撃をうけました。
「た、高い!! この時期エアコンも使ってないのに6千円ほど高いやん...」
私のアタマの中から「光熱費」の項目がすっぽ抜けた月でございました。
我が家のターンテーブル式のオーブンレンジだと、容量も少ないためかレシピ本にのっているのは粉150gのものばかりで、夫婦ふたりで1回食べたらちょっとしか残らないぐらいの量しか焼けなくて。頻繁にオーブンレンジを使っちゃうと、ちょっともったいないなーって感じなのです。
そこからオーブンで焼く時以外は、極力発酵に電力を使わないようにしようという主婦思考に目覚め、レシピも粉250〜300gのものを探して、パンに関するブログやクックパッドの掲示板などいろいろと調べてつつ、発酵の方法を試行錯誤。
たまたま「低温発酵」「オーバーナイト発酵」というキーワードが目についたので、試しにこのレシピで寝る前にこねて冷蔵庫で一晩発酵させて朝焼くというのをやってみました。
どきどきしながら焼いていみたのですが、これがびっくりするぐらい良かったのです。皮がパリパリで中がもちっとしていて、イースト臭も少なくて、かみしめると粉の香ばしい香りがふんわりと広がります。
自己流でオーバーナイト発酵をいろいろ試したのですが、飽きずに手作りパンも続けられそうだなーと思ったので、教科書的にこんな本を買ってみました。
パン作りの本、初めて買いました。1冊は欲しかったのですが、たくさんありすぎてどれを買えばいいのかも分かりにくく、案外手がだせなかったのですね。
クックパッドのレシピで試行錯誤を重ねながらも、パン作りにちょこっと慣れてきた頃に「オーバーナイト発酵でハードパンが焼きたい!」という明確な目標ができたこともあり、本を選べたっていう感じです。
オーバーナイト発酵は季節によってかかる時間も違ってくるし、寒くなってきた近ごろでは冷蔵庫に入れると、一次発酵しきってないこともありますが、そこは大鍋に入れて湯煎で追加発酵を促したり、室内で発酵させたりと工夫しつつ、臨機応変にしのいでいます。
もともと梅酒とかお漬け物とか、仕込んでおいてる間に美味しくなってくれる食べ物が大好きだったので(←ずぼらですね)生地を寝かせて一晩発酵という手順が自分にしっくりときています。
本のレシピは材料をそろえるのが難しいものもあるし、そもそもターンテーブル式の古いオーブンレンジしかないので、焼き上がりも本のとおりにはいかないんだけど、そこはおいおいと工夫しつつ。
うまくいった日は朝ごはんに焼きたてパンを食べれるので、この方法をもうちょっと練習していろんなパンを焼いてみたいなーと思っています。